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武谷三男から学ぶ 原発事故後の「福島」#30

「福島で生きること」を考える
原発事故を知らされなかった世代へ伝えるための質問

📅 日時
2026年3月13日(金)18:00〜20:00

📍 会場(会場参加)
桑野協立病院 多目的ホール
(郡山市島2丁目9−18)

※会場参加・Zoom参加どちらでも可能です。


原発事故から15年が経ちました。当時まだ幼かった子どもたちや、事故後に生まれた世代は、事故の記憶をほとんど持っていません。

一方で、福島に暮らす大人たちは、
避難、放射線への不安、情報の混乱、社会の分断など、さまざまな経験をしてきました。

しかし、その経験や問いが、次の世代に十分伝わっているとは言えない状況もあります。

今回の勉強会では、
「原発事故を知らされなかった世代に、私たちは何をどう伝えるべきなのか」
という視点から、次のような問いを参加者の皆さんと共に考えていきます。


① 福島のことを県外の人にどう伝えるべきでしょうか

原発事故の話を県外の人にすると、
「もう大丈夫なんでしょう?」
「まだ心配しているの?」
という反応を受けることがあります。

子どもを育てている親の中には、
今でも放射線の影響を気にしながら生活している人もいます。

しかし、そうした不安を口にすると
「心配しすぎではないか」と言われてしまうこともあります。

福島で暮らしてきた経験を、どのように伝えれば誤解なく理解してもらえるのでしょうか。


② 「普通の生活に戻った」と言われますが、何が“普通”だったのでしょうか

事故から年月が経ち、
「福島はもう普通の生活に戻った」と言われることがあります。

しかし、子育て世代の中には

  • 食べ物の産地を気にする
  • 外遊びや自然との関わり方を考える
  • 放射線の話題を周囲に遠慮してしまう

など、事故前にはなかった生活の感覚を抱えている人もいます。

私たちにとっての“普通の生活”とは何だったのでしょうか。
そして、今の暮らしは本当に“普通”と言えるのでしょうか。


③ 子どもに「本当のこと」をどう説明すればよいのでしょうか

子どもが成長するにつれて、
「福島って危ないの?」
「どうしてここに住んでいるの?」
といった質問を受けることがあります。

親自身も、答えに迷うことがあります。

  • この土地は放射能で汚染された場所なのか
  • それでもここで暮らす理由は何なのか
  • 自分の選択は正しかったのか

そうした思いの中で、苦しさを感じることもあります。

子どもに対して、どこまで、どのように“本当のこと”を伝えればよいのでしょうか。


④ 原発事故の経験を、次の世代にどう残していくべきでしょうか

事故から15年が経ち、
社会全体では「過去の出来事」として扱われる場面も増えてきました。

しかし、事故が起きたこと、
そしてその後に何が起きたのかを、
記憶として残していくことはとても大切です。

事故を知らない世代に対して、
私たちは何を、どのように伝えていくべきなのでしょうか。


今回の勉強会では、
武谷三男の思想も手がかりにしながら、

  • 科学と社会の関係
  • 情報との向き合い方
  • 原発事故の経験をどう次の世代へ伝えるのか

初めての方も、聞くだけの参加でも大丈夫です。
ぜひお気軽にご参加ください。


Zoom参加の方へ(オンライン参加)

事前申込は不要です。
下記のリンクから、当日そのままご参加ください。

トピック
武谷三男から学ぶ 原発事故後の「福島」#30

接続開始
2026年3月13日 17:30〜

Zoom ミーティングに参加する
https://us02web.zoom.us/j/5801573440?pwd=NVB5bXZweXVJbWxESWhvcFBzMk9BZz09&omn=88914491271

ミーティング ID: 580 157 3440
パスコード: 1KrRg5


会場参加

桑野協立病院 多目的ホール
(郡山市島2丁目9−18)


📩 質問・参加申込み
メール happy.island311@gmail.com
電話  090-5237-4312(すずき)


参加される方へ

今回使用する 「Q&A質問集成」 は、事前に目を通していただくことで
議論の流れや論点がより分かりやすくなります。

参加予定の方は、あらかじめこちらの資料をご確認ください。

伝えるためのQ&A質問集成
https://happy-island.moo.jp/wp-content/uploads/2025/12/83f5834835718c90dd53cb7640700d56.pdf


前回(#29)の振り返り

前回の勉強会では、原発事故後の社会における情報の受け取り方と判断について議論しました。

韓国の民主化の歴史や人権問題の学びの共有、
選挙結果や政治状況、原発再稼働の動きなどを踏まえながら、
情報があふれる現代社会の中で、私たちは何を根拠に判断すべきかを考えました。

また、原発問題や健康影響について、
子育て世代にどう伝えていくのかという視点からも意見が交わされました。

SNSやメディアに流れる多くの情報の中で、
証拠に基づいて考えること、そして自分自身で問い続けることの重要性が改めて確認されました。


🎓 サポート:八巻俊憲
郡山市在住。東北大学工学部卒。元福島県立高校理科教員。武谷三男の科学技術思想研究で博士号(東京工業大学大学院社会理工学研究科)専門は科学史・科学技術社会論。現在、原子力市民委員会福島原発事故部会及び武谷三男史料研究会等に参加

📚参考:武谷三男とは
理論物理学者・科学思想家。1911年生まれ。原子力や科学技術に対する批判的思考を展開し、「三段階論」「技術論」「科学とヒューマニズムの不可分性」などを主張。1985年に語った回想録『思想を織る』は、今日なお多くの示唆を与えています。
https://ja.wikipedia.org/wiki/武谷三男

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