武谷三男から学ぶ原発事故後の「福島」 #28
カテゴリー: その他 / ワークショップ
武谷三男から学ぶ 原発事故後の「福島」#28
― 原発事故を「知らされてこなかった世代」へ伝えるQ&A ―
この勉強会は、原発事故後の「福島」をめぐる問いを、
Q&A形式で一つずつ丁寧にたどり直す取り組みです。
2011年の原発事故当時、子どもだった世代、
あるいは事故後に生まれた世代の多くは、
事故がなぜ起き、何が問題となり、今も何が続いているのかを
十分に説明されないまま成長してきました。
この会では、物理学者・武谷三男の思想を手がかりに、
科学・社会・人権をつなげながら、
「なぜ今も問い続ける必要があるのか」を、市民の立場から考えています。
前回の勉強会で共有したこと
前回は、Q&A集の中から
「原発事故と社会の構造」
「放射線・健康」 の問いを中心に議論を行いました。
■ 国や行政の説明と、地域の実感はなぜ違うのか
政府や行政は「説明して理解してもらう」という姿勢をとってきましたが、
武谷三男の立場から見れば、
「誰が、どの立場で説明し、誰が理解するのか」という主体の問題が問われます。
説明する側と、説明される側の間にある
権力関係や上下関係が無視されたまま、
「理解」が求められてきたのではないか、という指摘がありました。
また、地域の実感――
目の前で起きている体調の変化や違和感――が
「風評」として扱われてきたこと自体が、
誰の視点で語られているのかを問い直す必要がある、という共有がなされました
■ 「安全」と繰り返しても、不安が消えなかった理由
事故後、「安全」「影響はない」「食べて応援」といった言葉が繰り返されましたが、
不安の原因を解明して説明するのではなく、
不安に思うこと自体を否定する対応が続いてきたのではないか、という整理がされました。
かつての「安全神話」が対策を遅らせ、
事故後はその言葉自体が使えなくなったこと、
そして歪曲や隠蔽体質が繰り返されてきた構造についても確認しました
■ 「ただちに影響はない」という言葉をどう受け止めるべきだったのか
前回の勉強会では、ここまで進みました。
この言葉は
「ただちに影響はない。だから落ち着いた行動をとってください」
という文脈で使われ、
関東一円での混乱(エリートパニック)を防ぐ意図があったことが共有されました。
一方で、
・報道の自主規制
・避難区域に入らなかったメディア
・被害を十分に把握しないままの過小評価
・学会や専門家による沈黙
などが重なり、
「今後どうなるか」という視点が切り落とされたまま
社会に広がっていったことも確認しました。
「ただちに影響はない」は、
過去形ではなく「これから影響が出る可能性」を含んだ言葉だった
という点が、重要な到達点でした
次回(第28回)は、ここから続きます
今回の第28回では、
この問いの次の段階へ進みます。
- 「もう大丈夫」と言われて育ってきた若い世代にとって、
本当に検査は必要ないのでしょうか? - 被ばくや健康の話をすると、
なぜ「不安をあおる」と言われてしまうのでしょうか? - 「知らされてこなかった世代」は、
何を、どこから知ればよいのでしょうか?
放射線・健康の問題を、
「過去の出来事」ではなく、
今を生きる私たち自身の問題として考え直す時間にしていきます。
初めての方へ
この勉強会は、
専門的な知識や発言を求める場ではありません。
- 聞いているだけの参加も歓迎
- 途中参加・途中退席OK
- 前回に参加していなくても問題ありません
その回ごとに、これまでの流れを確認しながら進めています。
参加される方へ
今回使用する**「Q&A質問集成」**は、事前に目を通していただくことで、
議論の流れや論点がより分かりやすくなります。
参加予定の方には、あらかじめ添付資料をご確認いただくようお願いいたします。
開催概要
日時
2026年1月16日(金)18:30〜
会場
須賀川市民交流センターtette 1F ルーム1₋1
〒962-0845 福島県須賀川市中町4−1
(会場参加・Zoom参加 どちらも可能)
参加費
無料
Zoom参加のご案内(オンライン参加)
会場に来られない方は、**Zoom(オンライン)**でご参加いただけます。
事前申込は不要です。下記のリンクから、当日そのままご参加ください。
トピック
武谷三男から学ぶ 原発事故後の「福島」#28
日時
2026年1月16日(金)18:00 接続開始
※勉強会は18:30開始です
Zoomミーティングに参加する
https://us02web.zoom.us/j/5801573440?pwd=NVB5bXZweXVJbWxESWhvcFBzMk9BZz09&omn=84272108116
ミーティングID
580 157 3440
パスコード
1KrRg5
参加手順(Zoomが初めての方へ)
下記ページに、参加方法の案内があります。
スマートフォン・パソコンどちらからでも参加できます。
https://us02web.zoom.us/meetings/84272108116/invitations?signature=77W3J7NIGW6GZJ2FUKCWjul50Y3EZn9dZSrY_9FvAuU
Zoom参加について
- カメラ・マイクは OFFのままでOK
- 聞いているだけの参加も歓迎です
- 途中参加・途中退席も可能です
初めての方も、安心してご参加ください。
🎓 サポート:八巻俊憲
郡山市在住。東北大学工学部卒。元福島県立高校理科教員。武谷三男の科学技術思想研究で博士号(東京工業大学大学院社会理工学研究科)専門は科学史・科学技術社会論。現在、原子力市民委員会福島原発事故部会及び武谷三男史料研究会等に参加
📚参考:武谷三男とは
理論物理学者・科学思想家。1911年生まれ。原子力や科学技術に対する批判的思考を展開し、「三段階論」「技術論」「科学とヒューマニズムの不可分性」などを主張。1985年に語った回想録『思想を織る』は、今日なお多くの示唆を与えています。
https://ja.wikipedia.org/wiki/武谷三男
🎥過去の勉強会動画はこちらから
駐車場の案内
tetteの駐車場は2時間まで無料、その後1時間ごとに300円の駐車料金が掛かります。そのため須賀川市役所駐車場をお勧めしております。駐車券を持参、お帰りの際1階インフォメーションにて無料処置をしてください。
●須賀川市役所駐車場からtetteまでの徒歩での移動案内
https://happy-island.moo.jp/blog?post_id=3335

