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第8回甲状腺検査評価部会からメンバーも一新され、当初から予定されていた先行検査(1巡目の検査)と本格検査1(2巡目の検査)との比較検討が開始される予定でした。第6回以降の甲状腺検査評価部会は2巡目との比較であるために、2巡目の検査結果がある程度で揃わなければ開催されないと言われておりました。そのために、第6回甲状腺検査評価部会から第7回までの間に2年半の時間を要しています。(第7回に関しては県民健康調査検討委員会と共催になり、実質審議はほとんどなく第8回からが本格的な部会再開となっています。)しかし、本来ならば本格検査1との比較を検討していくはずの第8回・第9回甲状腺検査評価部会では、甲状腺検査の具体的なデメリットの事例は示さずにデメリットという言葉を強調し、「学校検査が強制性があって問題である」「子どもの人権問題である」という問題提起が行われその議論に終始しています。第1回甲状腺検査評価部会で星北斗氏が述べた、「県民健康管理調査の中で甲状腺検査についてより専門的な見地から評価、紐解いていただく目的」という趣旨をしっかりと再認識して正しい議論へ戻っていくことが県民の理解を得る方向性であると私たちは考えています。

今回は最新の第9回甲状腺検査評価部会の動画を観て、考えを深めていきたいと思います。

第9回甲状腺検査評価部会では甲状腺学会推薦の高野部会員から「現在行われている甲状腺検査は、倫理的に問題がある」「子どもの人権問題だ」との意見が出て、「医療倫理に関して再検討すべき」と県民健康調査検討委員会へ評価部会全体の意見として上げるべきであると提案がなされました。しかし、評価部会長の鈴木元氏は、「まずは問題点の整理を行い、検討委員会に上申する。具体的な説明文章の変更に関しては、評価部会では検討しない方向。期限を決めての議論は行わない。」とまとめました。
この動画で、具体的なやり取りを観てみましょう。

第9回甲状腺評価部会 2018年1月26日

第9回甲状腺評価部会記者会見

2018-05-02 ブログより
甲状腺検査評価部会ってなに?

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