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勉強会の案内

日程: 2023年12月15日(金)
時間: 18:00-20:00
会場参加:桑野協立病院多目的ホール(郡山市島2丁目9-18)
※ 会場での参加を希望される方は、事前に参加登録をお願いします。
オンライン参加:参加者の皆さんへZOOMリンクをお送りいたします。
※ 聞き手として参加することも可能です。
申し込み方法:参加を希望される方は、会場参加かオンライン参加を記載の上、下記までメールでお申し込みください。
happy.island311@gmail.com
 問い合わせ:090-5237-4312 (すずき)


勉強会の概要

武谷三男から学ぶ原発事故後の「福島」
原水爆実験 Ⅱ:どう考えたらよいか について

原発事故後の12年間、我々は何を見落としてきたのか?武谷三男の1957年の著作「原水爆実験」2章どう考えたらよいのかからの教えを、今の議論と照らし合わせながら学んでいきます。

本の中に有用なメッセージがいくつも含まれています。以下に一部の例を示します。
・「許容量は人によって違うはずのものであります」
・「害が証明されないという言い方はまことに危険であり,いかにも科学的な表現を取りながら,それが全然違う役割を果たすことになるのです」
・「一部の人だけならば害があってもいいのかという問題,そういう考え方は人体実験という考え方に通じています」
・「証明されないからどうでもいいという態度は,一見科学的に見えるけれども,本当の科学ではないのです」

原発事故後の議論が実は過去からの問題提起であったことを振り返り、未来に向けた議論の必要性を強調します。この勉強会は、歴史からの教訓を通じて、議論を深め、同様の失敗を繰り返さないための学びを得る場です。

後日の公開:

勉強会の内容は後日、YouTubeにアップロードされます。参加できなかった方も、後から動画でご覧いただけます。


参加費: 無料


サポート:八巻俊憲

所属学会等: 科学技術社会論学会,日本科学史学会,化学史学会、日本産業技術史学会、日本物理教育学会東北支部、原子力市民委員会(CCNE)福島原発事故部会,武谷三男史料研究会
詳細⇒プロフィール


参考

●武谷 三男(たけたに みつお、1911年(明治44年)10月2日 – 2000年(平成12年)4月22日)は、日本の理論物理学者。理学博士。三段階論、技術論で知られる。
https://ja.wikipedia.org/…/%E6%AD%A6%E8%B0%B7%E4%B8%89…

●原水爆実験 武谷三男 岩波新書 1957年
Ⅰ:どう行われてきたか Ⅱ:どう考えたらよいか Ⅲ:どのようにして探知するか Ⅳ:「死の灰」はつくられる Ⅴ:汚される地球 Ⅵ:汚される食物 Ⅶ:「許容量」か「警告量」か Ⅷ:リビー博士批判 Ⅸ:原水爆の構造と理論 A原爆とはどういうものか B水爆とはどういうものか 換算表 あとがき

●時代背景
1945年 米国、原爆を実戦に使用
1946年 米国、原子力法成立、国連に原子力管理の「バルーク案」を提出
1947年 ソ連、国連に「グロムイコ案」を提出
1948年 仏、原子炉を開発
1949年 ソ連、原爆実験
1950年 朝鮮戦争
      米国、水爆開発へ
1952年 米国、水爆実験
      英国、原爆実験
      諾威、原子炉の運転開始
1953年 ソ連、水爆実験
1954年 日本、原子炉予算が国会で可決
      米国、ニュールック戦略を採用、オッペンハイマーが追放
      米国、ビキニ沖水爆実験により、第五福竜丸が被曝
1955年 ラッセル声明
      ソ連、水爆を実用化
1956年 米国、水爆を実用化



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