BLOG



2019はぴ☆フェスライブトークカフェ
今年のテーマは「私たちが願うこと」

原発事故下の8年をそれぞれが振り返り、他者の話に耳を傾け、自分の思いを言葉にするこのライブトークカフェ。
地域を超えて、世代を超えて、今年も県内外から、多くのみなさんが参加をしてくださいました。
他ではなかなか話すことができないけれどと、この場を信頼して語られる言葉ひとつひとつがとても大切なものだといつも感じます。

ゲストスピーカーそれぞれからの話をもとに、
「あったことをなかったことにして再出発をするのか」
「あったことをなかったことにせず、忘れない未来をつくっていくのか」
といったふたつの選択や
「原発事故が起こっていなかったらどんな風に暮らしていたか」
を意識しながら、参加者のみなさんとのテーブルトークを行いました。

時間の経過と共に様々なことが変化していく中で、今年は若い世代の参加が多く、「あの時私は小学5年生でした」「僕は小学6年生でした」と、20歳ぐらいの若者が、経験や思いを話す場面が多くありました。
「県外に暮らしているけれど、当時のことは記憶にあって、クラスには福島から避難してきた転校生が居た。」
「これまで、このライブトークカフェで当事者たちが話すようなことは聞いたことがなかった。」
「なぜ自分たちは知らないことが多いのか。本当のことを知らなければ大切な人を守ることができないのに・・それが悔しい。」
泣きながらそう話した若者の思いに私たちはこたえていくことができるのか。
そんなことを強く感じました。

テーブルトークでは
「ニュースでは報じられていない本当のことを知りたい。」
「そのために、自分で確かめていくことが大事。」
ということが多く話されていました。つながりを通して必要な情報を共有することのできるこのライブトークカフェは、これからますます重要になっていくなとも思いました。

また、このライブトークカフェが「ここでなら本当のことが言える」という、参加者のみなさんにとって信頼のできる場になったことはとてもうれしいことだけれど、ここだけではないほかの場所でも本当の話ができること、その場が増えていくことが私たちが望む未来の姿なのではないかと、最後に私たちの願いを確認しました。

これからも、願いを込めて、大切に続けていきます。
参加くださったみなさん、ありがとうございました。
また来年会いましょう~!

 

前の記事: