BLOG

【いちいちカウンター】
考えつづけること、問いつづけること、おかしいと言いつづけること、 面倒でもやめずにいきましょう。 私たちの社会を私たちが投げ出さないために。 権利と尊厳を踏みにじる波状攻撃に、その都度向き合うことは疲れますが、 「言ったもん勝ち」にさせないよう、おかしい、間違っている、といちいち表現して残していくことが大事だと感じています。 そういう作業を、この【いちいちカウンター】というコーナーでしていきたいと思います。 気取らず、ゆるい、少人数のおしゃべりです。


いちいちカウンター#12 
こんな恥ずかしい意見書出さないで!

【自民党のALPS処理水の理解醸成に向けた取り組みを求める意見書と教育への政治介入】
原発事故被災県の安全教育を問う‼

2024年4月5日(金)20:00₋22:00 Youtubeライブ配信
MC:鈴木真理 千葉由美
ゲスト:井戸謙一さん 大河原さきさん 片岡輝美さん 八巻俊憲さん

 
2024年2月28日、自民党は福島県議会2月定例会において、「教育現場におけるALPS処理水の理解醸成に向けた取り組みの更なる強化を求める意見書」を提出しました。議会では3月19日の本会議で反対議員が出ましたが、賛成多数で可決され、国への提出が決定しました。市民や教職員からは政治的な介入として意見書を取り下げるよう求めていましたが、これらの意見は無視されました。

ALPS処理水にはトリチウム以外の核物質が含まれていることが科学的にも示されています。しかし、教育現場ではこれが安全であるかのような認識が植え付けられかねない状況です。福島県立高等学校教職員組合も「政府見解だけを教えることは過ちである」として意見書の取り下げを求めました。また、法律の専門家からは憲法違反ではないかとの指摘もあります。


本配信では、ゲストの皆様にお話を伺い、問題点について議論してまいります。
視聴者の皆さんからの質問やご意見もYoutubeチャット欄にて取り上げていきます。
20:00になりましたら下記をクリックして、ご視聴ください。

〈出演者プロフィール〉

井戸謙一|元裁判官・弁護士
「子ども脱被ばく裁判」「311子ども甲状腺がん裁判」などの弁護団長。1979年に裁判官に任官し、神戸、彦根、大阪、京都、金沢等の裁判所で勤務。2006年3月金沢地裁裁判長として、北陸電力志賀原発2号機の運転差止め判決を下す。2011年3月退官後は弁護士として大飯、美浜、高浜をはじめとした多数の原発関連裁判の代理人を務めるほか「湖東記念病院事件」の弁護人として再審無罪判決を勝ち取る。

大河原さき
福島県出身。高校卒業後、関東圏で暮らす。チェルノブイリ原発事故時に乳吞み児がいたため、原発の危険性を知り脱原発運動に加わる。東電福島第一原発事故で痛手を負った有機農業を営む弟夫婦の支援のため、神奈川から福島にUターンする。原発事故の責任を問う「福島原発告訴団」に加わり「原発事故被害者団体連絡会」の事務局を担う

片岡輝美|会津放射能情報センター代表
会津若松市出身 2011年3月15日から2週間、被ばくを避けるために末息子、妹親子と三重県へ避難。帰還後、同年7月九条の会の仲間と共に会津放射能情報センターを設立し代表となる。子ども脱被ばく裁判の会共同代表。これ以上海を汚すな!市民会議メンバー、宗教者が核燃料サイクル事業廃止を求める裁判原告、放射能汚染水の海洋投棄を止める運動連絡会共同代表

八巻俊憲|元福島県立高校理科教員
 郡山市在住 工学部卒業 元福島県立高校理科教員 科学技術社会論の立場から原子力と社会の問題に関心を持つ武谷三男の科学技術思想研究で博士号 原子力市民委員会福島原発事故部会、武谷三男史料研究会に所属


自民党の「教育現場におけるALPS処理水の理解醸成に向けた取り組みを求める意見書」の取り下げを求める記者会見 👇
前の記事: