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原発事故自主避難者山梨大学出願拒否問題
今も原子力緊急事態宣言は発令中であり避難は権利です。

考えつづけること、問いつづけること、おかしいと言いつづけること、 面倒でもやめずにいきましょう。 私たちの社会を私たちが投げ出さないために。 権利と尊厳を踏みにじる波状攻撃に、その都度向き合うことは疲れますが、 「言ったもん勝ち」にさせないよう、おかしい、間違っている、といちいち表現して残していくことが大事だと感じています。 そういう作業を、この【いちいちカウンター】というコーナーでしていきたいと思います。 気取らず、ゆるい、少人数のおしゃべりです。

今回は原発事故によって自主避難した高校生が山梨大学への出願拒否をされた問題について考えます。
ゲストには今回の当事者である高校生のサポートに努めた早尾貴紀さんにお話しいただきます。

Youtubeライブ配信
10月22日(金)20:00-22:00

今回のライブ配信への出演者を人数限定で募集してます。希望される方は下記まで連絡下さいませ。

✉ happy.island311@gmail.com

皆さんからの質問やご意見も取り上げていきますので、コメントでぜひご参加ください。

「配信は、はっぴーあいらんど☆ネットワークのYoutubeチャンネルから、ご覧ください。チャンネル登録もよろしくお願いします!」

20:00になりましたら下記をクリックしてご視聴ください。



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経緯 山梨県立山梨大学出願拒否問題

福島県から山梨県に自主避難の高校生が山梨大学へ出願、大学側は住民票が山梨県に無い事を理由に「出願資格なし」とし出願を拒否
9月
・弁護士が民法の観点から「住所」に関して大学に問い合わせた。

・立憲民主党系と自民党系の県議会議員がそれぞれに大学の理事に問い合わせた。

・市民団体「むすびば」が原発避難者の住民票の状況から、出願拒否について県立大学に質問状を出した。

・「大学教員有志の会」が全国の公立大学の出願資格と比較して、要望書や提言書を県立大学に出した。

・県立大学内部の知人教員も、理事に私信を出した。

・高校教職員組合が、要望書を県立大学に出した。

・山梨県庁の担当課が、知事名での「依頼文」を県立大学に出した。

・当該生徒の所属する高校が、上記の様々な要望書や依頼文などを持って、県立大学の理事長らと交渉した。

それでもなお県立大学は、避難者の推薦出願を頑なに拒否

10月

・当該生徒の保護者と「むすびば」と「教員有志の会」が、いくつかのテレビ局や新聞社の取材を受けて、報道がたくさん出た。

・報道を受けて、県知事が二度目の「依頼文」を出して、県立大学に強く働きかけた。

 → 山梨県立大学がようやく出願資格の見直しを発表した。

・「むすびば」「教員有志の会」と弁護士で記者会見をした。

・再度報道機関が、会見の様子を新聞テレビで大きく報じた。

 → 県立大学が、当該生徒と保護者と高校に謝罪した。
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プロフィール / 早尾貴紀

1973年福島県郡山市生まれ(現在の実家は須賀川市)。

東北大学卒業、現在、東京経済大学准教授。専門は社会思想史。
担当講義は世界政治論。
著書に、『希望のディアスポラ』(春秋社)、『国ってなんだろう』(平凡社)、『ユダヤとイスラエルのあいだ』(青土社)、『パレスチナ/イスラエル論』(有志舎)、編著書、翻訳書は多数。
2011年の東日本大震災では宮城県仙台市で被災。保養と避難・移住の全国支援ネットワーク「311受入全国協議会」を設立、共同代表。

問い合わせ】 happy.island311@gmail.com  090-5237-4312

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