武谷三男から学ぶ原発事故後の「福島」#35
カテゴリー: その他 / ワークショップ
「福島」から世界を見る ― その先へ
私たちは「何を問題として見る」のか
2011年3月の東京電力福島第一原発事故から、15年が経過しました。
15年という時間の中で、分かってきたことがあります。
一方で、いまだ分からないこと、十分に検証されていないこと、いつの間にか語られなくなってきたこともあります。
そして今、原発事故そのものが「過去の出来事」として扱われようとしてはいないでしょうか。
私たちは、この15年間で何を見てきたのか。
何を疑い、何を考え、どう向き合ってきたのか。
そして今、何を見落としているのか。
前回#34の議論を引き続き行います
前回は、
「『福島』から世界を見る
― いま起きていることを武谷ならどう考える? ―」
をテーマに話し合いました。
原発事故後の福島だけに視点をとどめるのではなく、災害、戦争、国際情勢、エネルギー、健康問題、情報操作、科学と権威など、現在起きているさまざまな問題について、「武谷ならどう考えるだろう?」を入口に議論しました。
今回の#35では、前回出された問いや議論を引き継ぎ、もう一歩先へ進みたいと思います。
前回#34の動画はこちら
※前回をご覧になっていない方も、今回からご参加いただけます。
「答え」よりも、「何を問題として見るのか」
武谷三男は、物事を一つの立場からだけ見るのではなく、
「物事を葛藤において見る、矛盾において見る」
という考え方を示しました。
安全か、危険か。
賛成か、反対か。
復興したのか、していないのか。
単純に二つに分けて答えを出すのではなく、その間にどのような矛盾や対立があるのかを見る。
そして、
誰が利益を受けているのか。
誰が負担や危険を引き受けているのか。
誰の声が聞かれ、誰の声が見えなくなっているのか。
そこまで考えて初めて、問題の姿が見えてくるのではないでしょうか。
武谷は、公害や放射線の「許容量」をめぐる議論でも、単に数字だけで安全性を判断するのではなく、それを誰が、何のために受け入れなければならないのかという「人権」の問題として考えました。
科学や技術の問題を、社会の仕組みや人間の権利から切り離さずに考える。
この武谷の視点は、原発事故から15年が経過した今の福島を考える上でも、大切な手がかりになると考えています。
15年が経過した今、もう一度考えたい
原発事故後、私たちはたくさんの言葉を聞いてきました。
「安全」
「基準値」
「復興」
「風評」
「科学的根拠」
「専門家の見解」
では、その言葉は誰によって、どのような立場から語られてきたのでしょうか。
15年が経過した今だからこそ、もう一度立ち止まって考えてみたいと思います。
何が分かったのか。
何がまだ分からないのか。
何が検証されてきたのか。
何が語られなくなってきたのか。
そして、福島で経験してきたことを、これからの社会を見るためにどう生かしていくのか。
あなたの「気になること」を持ってご参加ください
この勉強会は、出演者だけが話して「答え」を出す場ではありません。
ニュースを見て感じたこと。
「これって、おかしくない?」と思ったこと。
原発事故後の福島について、今だから聞いてみたいこと。
前回の議論を聞いて残った疑問。
ぜひ皆さんの「気になること」を持ち寄ってください。
「武谷ならどう答える?」だけではなく、
武谷の考え方を手がかりに、
「私たちは何を問題として見るのか」を一緒に考える。
そんな時間にしたいと思います。
開催概要
日時
2026年9月11日(金)
18:00~20:00
※Zoomは17:45頃より接続開始
会場
桑野協立病院 多目的ホール
福島県郡山市島2丁目9-18
出演
八巻俊憲
種市靖行
千葉由美
鈴木真理
参加費
無料
参加方法
会場参加・Zoom参加ともに事前申込不要です。
Zoom参加
ZOOMミィーティングに参加する
ミーティングID: 580 157 3440
パスコード: 1KrRg5
初めての方も大歓迎です。
「福島」を忘れないためだけではなく、
福島で考えてきたことを足場に、世界を見る。
原発事故から15年。
私たちが経験したこと、考えてきたことを過去のものにせず、これからの社会を見るための「問い」につなげていきたいと思います。
皆さまのご参加をお待ちしています。
🎓 サポート:八巻俊憲
郡山市在住。東北大学工学部卒。元福島県立高校理科教員。武谷三男の科学技術思想研究で博士号(東京工業大学大学院社会理工学研究科)専門は科学史・科学技術社会論。現在、原子力市民委員会福島原発事故部会及び武谷三男史料研究会等に参加
お問い合わせ
NPOはっぴーあいらんど☆ネットワーク
TEL:090-5237-4312(スズキ)

